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December 07, 2004

「ハウルの動く城」感想 ~「愛」を中心に~

ようやく「ハウルの動く城」を見た.話題になっていた木村拓哉のハウルは
予想外にマッチしており,安心して映画を楽しむことができた.

 全体としては,可もなく不可もなく,といった印象.魅力的なキャラクター,
スピード感,心惹かれる街並みや自然の描写,いつもながらの宮崎駿ワールド
で映像にはわくわくドキドキさせられた.しかし,ストーリーがやや難しい.
メインテーマは「生きる楽しさ,愛する歓び」なのだろうが,他にも反戦や老人
問題,女性の成長など,様々なことを考えさせられる.観客の視点により感じる
要素が異なる複雑なストーリーを,2時間少々で収めるには,無理があるように
思われた(これはあちこちで言われているが).

 また「生きる楽しさ」は伝わってくるが,「愛する歓び」が伝わってこない.
「だって私,あなたを愛してるの!」と叫んだくらいなので,ソフィーはハウルへの
思いを「愛」と認識しているのだろう.しかし,「愛」に至るプロセスを二人は踏んだ
のか.私としては(年のせいか),まだ「恋」にときめいている段階ではないかと
感じ,「愛してる」の台詞が唐突に聞こえた.宮崎作品で言うならば,『もののけ姫』
で最後にアシタカがサンに示した感情は「愛」だと思うのだが.

 「愛」を表現しているのか,『ハウルの動く城』ではキスを連発している.しかし,
連発する意味が理解できない.『天空の城ラピュタ』『千と千尋の神隠し』などに
見るように,思春期の少年少女の淡い恋心を繊細に描く監督が,今回はどうした
ことか,と思ってしまう.ソフィーが18歳だからなのか,設定がヨーロッパ風だから
なのか.キスで呪いが解けるのはおとぎ話の定番だが,普通,王子様とお姫様が
キスをして終りだろう.この先,カブを含めた三角関係が展開するのだろうか.

 そうは言うものの,人間や生き物に対する愛情は感じられた.特に,お年寄りに
対する眼差しが温かい.この人間観察眼は,宮崎駿監督独特のものであろう.お
年寄りに対する優しさ,温かい眼差しを,映画を見た子ども達が少しでも持ってくれ
るといいと感じた.
いや,まず私達おとなからか…

「ハウルの動く城」こちらの感想もよかったら御覧下さい.
  http://homepage2.nifty.com/chu-sroom/cinema_talk.html

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