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November 20, 2005

義経:46回「しずやしず」

「見事じゃ」、まさにその一言に尽きます、今宵の『義経』。
平家滅亡以来の、きちんと見ることのできた回でした。

最初に磯禅師が登場し、後半の静の物語へ繋がる複線を張ります。個人的には、まだ「新しき国」うんぬん言っている義経くんに、磯禅師からガツンと「夢のようなことを言っていないで現実を見ろ」と言って欲しかったですけど。

屏風を平泉へ送ったというエピソードはいらないと思いますが、とりあえず気にしないことに。

最初の見せ場。佐藤弟が静を助けるべく、偽りの輿に向かい捨て身で斬り込みます。それなりにかっこよかったのですが、あっさり斬られてしまい、残念。義経主従との別れの場面では、佐藤兄と同じく全員に声をかけるのかと、一瞬ひやりとしました。

いよいよ静の登場。義経との出会いの頃は、石原さとみの静は今ひとつだと思っていたのですが、ここ数回の静は素晴らしい♪今回は、頼朝@中井貴一、政子@財前直見に負けない迫力がありました。
頼朝と対面し、「どうして弟である義経様を討たねばならないのですか」と問えば、頼朝は苦悶の表情で「弟ゆえじゃ」と答えます。横でしっかり観察している政子、静が義経の子を身籠っていることを察知し、頼朝に伝えます。子どもが「男子ならば…」殺せ、と政子に命じる頼朝。母親である政子の表情には、若干の戸惑いがあったように感じました。

無事出産したものの、生まれた子が殺されたと察した静、政子に掴みかかります。「お子はどこに」「ここにはおらぬ」。視線を合わせず、無表情に答える政子。「義経さまのお子を亡きものにされたな」、号泣して突っ伏す静。どちらも劣らぬ、迫力のある女の対決でした。

そして、鶴岡八幡宮の祝いの席で、静は舞を披露することになります。
義経との出会い当初の妙な舞では困るなぁ、と思っていたのですが、石原さとみの演技力と、金色の日差しに落ち葉舞う舞台設定とが、とても美しかったです。舞を舞う静と、追っ手の兵と戦う義経の上に降りかかる紅葉(今回は、金粉ではないのです)、これも美しいから”あり”でしょう。

舞い終えた静に対して、「見事じゃ」と言葉をかける政子。同じ女として、共感するものがあったのでしょう。「思いのほか見上げた女子でありました」とは、政子の心からの賛辞だと思いました。次の「この際、褒美をとらせて都に戻すがよいと存じますが。赤子の命と引き換えにして。」これも、政子の本心として、素直に受け取れました。同性の政子も惚れるくらいの見事さに、頼朝が心を動かされない訳は無く、早々に京へ帰してしまおう、という思いと、子どもを亡くした辛さへの同情とがよく出ていると思います。

う~ん、石原さとみ、財前直見、中井貴一、見事です。

次回は、いよいよ勧進帳。どうなるのでしょうか。そして、巴ちゃんも登場するようで、楽しみです。


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Comments

今回は結構見所が多かったですねぇ。
舞いもきれいでした。

Posted by: ryi | November 20, 2005 at 10:17 PM

本当に静の舞は久々のヒットでした。
毎回、これくらいのクオリティでやって欲しいものです。
>屏風を平泉へ送ったというエピソードはいらないと思いますが……
私も同感です!
でもきっとまた、登場してくるに違いありません(泣)。

Posted by: U2 | November 21, 2005 at 08:24 AM

>ryiさま

久々に、純粋に『義経』を楽しめました*^^*

>U2さま

せめてあと3回、しっかりこのクオリティを保ってほしいです。
屏風、清盛との接点となる重要なモチーフなのかもしれませんが、でも、いらない…また、出てきますよね…

Posted by: ヒロ子 | November 21, 2005 at 07:03 PM

静様の舞は立派でした♪あの政子殿も絶賛していましたね♪
来週は、巴様も登場されますね♪伝説の人だけにどのように描かれるのか楽しみです♪


もちろん。勧進帳もです♪

Posted by: ちこりん | November 22, 2005 at 12:31 AM

>ちこりんさま

小池栄子ちゃんの巴様、とても好きです。義仲が亡くなった後、どのように描かれるか、楽しみですよね。

Posted by: ヒロ子 | November 22, 2005 at 09:12 PM

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