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December 06, 2005

歌舞伎「船辨慶」

先週末、研修のため東京へ行っていました。
もちろん「義経」第48回~奥州平泉編~はチェックしましたが、日曜の夜を過ぎると気力(記憶?)が薄れてしまい…。

さて東京の話。
研修も受けましたが、裏メインは歌舞伎座での「船辨慶」の観賞でした。「義経」第44回と、それにまつわる「源氏の歴史<NHK大河ドラマ「義経」をもっと面白く見るために>」の一連の記事で気分が盛り上がり、この機会にぜひ見ようと思っていたのです。

杵勝三伝の内 船辨慶

静御前・平知盛の霊 玉三郎
武蔵坊弁慶 弥十郎
源義経 薪 車
船頭 勘三郎

能・狂言から題や内容をとり、歌舞伎舞踊化した作品を松羽目物と言うのだそうですが、「船辨慶」も松羽目物の一つ。存在感のある老松の描かれた羽目板は、まさに能舞台のイメージ。羽目板の前にお囃子の人がずらりと並び、迫力があります。

前半、都落ちする義経一行ですが、女性を連れて行く訳にはいかないから静を都へ帰しましょうと、弁慶が義経に進言します。義経も同意し、義経の口からそのことを聞いた静は、別れの舞いを優美に舞います。静が退場していく時に、太鼓の音がドロドロと響くのですが、知盛の亡霊と二役だという先入観のあるせいか、いかにも亡霊になるぞぉ~っと、聞こえます。

西海に船出する義経一行。船の形をした白い板を舞台に置き、そこを跨げばもう一行は船上の人。周囲は海。そのシンプルさに感心します。このあたりは中間部とでも言うのでしょうか、ほとんど船頭一人が動き、お囃子と船頭により船も物語も軽快に進みます。

と、向こうから近づいてくる黒雲。平家の亡霊が現れ(と船頭が解説している)、どんどん速くなるお囃子。ぐっと舞台に引き寄せられた瞬間、知盛の亡霊が現れます。金色の(波かな?)刺繍のある白地の着物に、金色の角を生やした亡霊。襲いかかる亡霊に、義経は少しも慌てることなく切りつけます。さらに弁慶が調伏。激しく舞う知盛の亡霊に、こちらの目は釘付け。激しいお囃子と舞いに気分が一気に盛り上がり、舞台は最高潮。亡霊が去り、義経、弁慶達が見得を切って、幕。感激で「うぉぉっ」と(小声で)叫びつつ、拍手をしたのでした。

「船辨慶」の前後の「恋女房染分手綱」「松浦の太鼓」も面白く、歌舞伎にハマっちゃいそうな気分です。

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Comments

御紹介有難うございます♪
おお!船弁慶!見られたのですね♪

歌舞伎にハマってしまいそうな御気分・・・何となくわかる気が♪
ここでとどめに「勧進帳」といきましょう♪

Posted by: ちこりん | December 07, 2005 at 12:31 AM

これは義経のお話なんですね?

TVの大河ドラマもいよいよ来週が最終話のようですな。
私は (今年のは) 見なかったけど (^^; 「義経」 は嫌いじゃないし、また機会があれば歌舞伎のも見てみたいものです。

Posted by: 桔梗屋 | December 07, 2005 at 01:31 PM

>ちこりんさま

おかげさまで、予備知識もバッチリで、とても楽しめました♪
とどめの「勧進帳」、ぜひ見たいものです*^^*

>桔梗屋さま

今年度の「義経」は、ビミョーなので強くお薦めはしませんが、歌舞伎の義経関係は面白いように思います。今回の「船弁慶」もよかったですし、前回見た「橋弁慶」もよかったので!

Posted by: ヒロ子 | December 07, 2005 at 09:06 PM

 ご無沙汰してます。船弁慶ですかー。一度見てみたいですねー。残念ながら私は歌舞伎座は前を通過したことしかありません。
 来てみていつものちくたくわんこが見えないので、ちょっとびっくり。そう言えばもうすぐクリスマスですね。

Posted by: 悪七兵衛景清 | December 10, 2005 at 11:04 PM

>悪七兵衛景清さま

お久しぶりです、いらっしゃいませ~♪

船弁慶、かなり面白かったです。歌舞伎は見せ方が派手なので、素人でも楽しめました。機会があれば、お能の方も観てみたいと思っています。

Posted by: ヒロ子 | December 11, 2005 at 05:49 PM

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