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December 11, 2005

義経:最終回「新しき国へ」

延長15分はいりませんでした、『義経』最終回。8時45分までは、良かったのです。郎党達の最期も、しっかり泣けたのです。持仏堂から光の柱が上がるというのも、これまでの演出の流れを考えれば、納得できます。ですが…。残り15分のために、結局主役が誰か分からない大河ドラマのままで終った気がしました。

と言うことで、8時45分までの感想。

藤原三兄弟、それぞれいい味を出しています。頼朝と弟達に責められて、精神的に追い詰められた泰衡。目を剥いたり、目を泳がせたり、目は口ほどに物を言うとはまさにこのこと。
個人的には、一茂がちゃんと武士っぽくて感動しました。平泉を去る決意を告げに来た国衡殿。察しの悪い九郎殿は、「亡き秀衡様のご遺言通り、将として平泉を脅かす敵と戦いまする」などと、とんちんかんな返事をします。これではいけないと国衡殿、「九郎殿、敵は鎌倉だけとは限らぬ」、やっと気づいた九郎殿。最終回まで、おとぼけキャラでした。

佐藤兄弟を除く義経主従全員が最終回で最期を遂げるとはもったいないと思っていたのですが、最終回に一緒に死ぬことに意味があったのだと分かりました。うつぼが訪れての宴の席でも、泰衡との戦いを決意する場面でも、何度も主従の絆の強さが語られます。「三度生まれ変わっても我らは主従ぞ、その時こそ新しき国にて生きるのじゃ。」共に生き、共に死ぬ。肉親の愛情に縁の薄かった義経にとって、郎党達は、肉親以上に深い絆で結ばれた家族だったのだろうと思いました。

そして最後の戦い。見せ場の時間は少ないものの、一人ひとり、かっこよく最期を遂げ、泣けました。「第一の家来の座は弁慶に譲りたい」、弁慶に呟く喜三太。出会いの頃を思い出し、ぐっときます。三郎、次郎の最期も豪快でした。蟹は微妙でしたけれど。

なぜか一瞬、追っ手をまいて、持仏堂に辿り着く義経と弁慶。最後の仕事として、弁慶は防ぎ矢を仰せつかります。「必ず生まれ変わり、再びお目にかかりまする」と義経に別れを告げ、お堂の前に仁王立ちする弁慶。ぐっときます。射かかる矢。矢がバスバスと刺さったのは人形のようでしたが、気にせず弁慶の表情に注目します。

お堂の中では、義経が幻の屏風に向かい清盛公に語りかけます。「清盛様も夢半ばでございましたなれど、新しき国、夢の都は我が胸にしかとございますぞ」。屏風の向こうに広がる福原の海。そよっと風が吹き、九郎殿が自害された瞬間、光の柱が持仏堂の屋根を貫き、天へ上ったのでした。矢を防ぎながら、見届けた弁慶のアップ。そして、天翔る白い馬。

みなさま、一年間、お疲れ様でした。

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Comments

1年間お疲れ様でした。
すべてが終わった後のながーい説明必要なかったと思います。じっくり余韻を味わいたかったです。それにしてもいろいろ楽しい大河でした。またこれからもよろしくお願いします。

Posted by: ぱるぷんて海の家 | December 12, 2005 at 10:21 AM

>ぱるぷんて海の家さま

いつもTB&コメント、ありがとうございました。

振り返ってみれば、たしかに、ハラハラドキドキと(いろいろな意味で)、ずい分楽しませてもらった大河ドラマでした^ ^

海の家、いつか遊びに行ってみたいです♪

Posted by: ヒロ子 | December 12, 2005 at 04:58 PM

一年間お疲れ様でした♪

大河は来週から総集編となりますが、自分も含めてこの一年を振り返ってみる良い機会かと思います♪

「あ、この時はあれしてこうしててなぁ~・・・」とか♪

Posted by: ちこりん | December 12, 2005 at 09:23 PM

>ちこりんさま

こちらこそ、一年間お世話になりました。
大変勉強させていただきました*^ ^*
かなり楽しく読ませていただいていただけに、来年度、ちこりんさまのブログがどうなるのか、気になります。

Posted by: ヒロ子 | December 12, 2005 at 10:00 PM

 暴君ハバネロ風なエントリにコメントありがとうございました^^;
 演技巧者がそろっていたからCGに頼らずにもっと骨太なドラマ部分を多くして欲しかったなと思います。
 頼朝は常に短い言葉で心情をすべて表していたのにうつぼちゃんがなー^^;
 来年は「利家とまつ2」でしたっけ?(違.

Posted by: さとし@快投乱打 | December 13, 2005 at 05:31 PM

>さとしさま

>来年は「利家とまつ2」でしたっけ?・・・ぷぷぷ ^ -^

たしかに最終回でしたし、もう少し骨太にして欲しかったですね。
まぁ、この軽さが(明るさ?)『義経』の特徴なのかもしれませんが。

Posted by: ヒロ子 | December 13, 2005 at 08:45 PM

遅いTBおまけに、操作ミスで2回も付けてしまって、本当に申し訳ございません。
お手数ですが、1回分消していただけたら、幸いです。すみません。
確かに、最後にあまり出てこなかった「うつぼ」が登場して、あれこれ説明するというのは、疑問に感じました。
そもそも、このキャラは必要だったのだろうか? とすら……。
いつも参考になる御感想の記事、本当に有難うございました!

Posted by: U2 | December 16, 2005 at 04:14 AM

>U2さま

こちらこそ、いつもコメント&TB、ありがとうございましたm(_ _)m

うつぼちゃんについて、視聴者としては、存在の必要性に疑問を感じますが、製作者サイドとしては、平家方の観察者としてお徳さん、義経方の観察者としてうつぼちゃんを立てたのかなぁ、と解釈しています。

Posted by: ヒロ子 | December 16, 2005 at 10:56 PM

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